夏休みが終わり、九月になると急に気持ちが重くなる。制服に袖を通すのがつらい、友達と何を話せばいいか分からなくなっている気がする、朝になると布団から出られない。そんな感覚を抱えている高校生や大学生は、決して少なくありません。
「行きたくない」と感じるのは、甘えではありません
まず伝えたいのは、九月に学校がつらく感じるのは、あなたの気持ちが弱いからではないということです。長い休みのあいだに生活リズムが変わり、友人関係や勉強のペースからも少し離れます。そこから急に元の環境に戻ろうとすれば、心も体もついていかないのは自然なことです。
「みんな普通に登校しているのに、自分だけこんなに苦しいのはおかしいのでは」と感じるかもしれません。ですが、口に出していないだけで、同じように重い気持ちを抱えている人は他にもいます。
なぜ九月に気持ちが落ち込みやすいのか
いくつか理由が重なっていることが多いです。
- 生活リズムの乱れ:休み中に夜型になっていると、朝の登校が体力的にも負担になります
- 環境の変化への不安:クラス替えや新しい授業、部活動の再開など、変化そのものがストレスになります
- 人間関係のリセット感:休み中に関係が変わっていないか、浮いてしまわないかという不安が強くなります
- 学業や将来への焦り:夏休み中にやろうと思っていたことができなかった場合、自分を責める気持ちが出てくることもあります
これらが一度に押し寄せるため、「なんとなくつらい」という漠然とした感覚になりやすいのです。原因がはっきりしないからこそ、余計に苦しく感じることもあります。
今日からできる、小さな対処法
大きく生活を変える必要はありません。まずは負担を減らすことを意識してみてください。
- 起きる時間だけ先に整える:夜型のまま無理に頑張ろうとせず、朝起きる時間を少しずつ学校の時間に近づけていく
- 「全部やらなくていい」と決めておく:登校初日から full で頑張ろうとせず、まずは行くこと自体を目標にする
- 一人になれる時間を作る:休み時間やお昼に、誰とも話さず過ごせる場所を確保しておくと、気持ちの逃げ場になります
- 体調の変化を記録する:眠れない、食欲がない、涙が出るといった状態が続く場合は、単なる「気分の問題」ではない可能性もあります
これらは即効性のある解決策ではありませんが、負担を少しずつ減らしていくことにはつながります。
つらさが強いときは、一人で抱えなくていい
もし「学校に行くことを考えると涙が出る」「眠れない日が続いている」「誰とも話したくない状態が何日も続いている」というような状態であれば、それは気合いや工夫だけで乗り越えるべき段階を超えているかもしれません。
家族や信頼できる友人に、うまく言葉にできなくても「今つらい」とだけ伝えてみることも一つの方法です。また、学校にはスクールカウンセラーや保健室など、話を聞いてくれる場所が用意されています。使いにくいと感じる人も多いですが、それはあなたのために存在している場所です。家庭や学校以外にも、地域の相談窓口や、メール・電話で話せる相談先もあります。
誰にも言えない気持ちを、言葉にしてみる
新学期のつらさは、周りから見ると「よくあること」として片付けられがちです。だからこそ、自分の中でうまく処理できずに、誰にも相談できないまま抱え込んでしまうことがあります。
もし身近な人にはまだ話せそうにない、でも今の気持ちを誰かに聞いてほしいと感じているなら、そうした気持ちを言葉にできる場所があります。うまく話せなくても、今感じていることをそのまま書いてみるだけでも、少し違って見えてくることがあります。






